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ギターワンポイントレッスン

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20 音階練習(スケール)は基礎練習に欠かせない
2021.03.29

 

楽曲の殆どは音階・アルペジオ・重音で出来ていると言っても過言ではないほど、音階は大切な要素です。基礎練習は楽しくないので、おろそかになりがちですが、感動されるような演奏を望むなら絶対不可欠な練習です。

 

 

♥バンドを組んでバッキングを受け持つ場合は、コード進行練習を主に、リードギターやクラシックギター曲を演奏する場合は音階練習は不可欠です。

 

 

♥「リードギター」とはギターソロやオブリガート(イタリア語で助奏)などの主旋律を中心に演奏するギタリスト及びその役割のことで「バッキング」とは曲にコードとリズムをつけて演奏することを言います。リードギター奏者は、美しいメロディーを弾くためスケールは欠かせません。バッキング奏者は、コード練習が重要です。

 

 

♥クラシックギターのソロ曲を弾くには先ず音階練習が必要で、ジャズを目指す人は更に多数の音階練習が必須です。

 

 

 

★★演奏するジャンルにより練習方法は様々です★★

 

 

 

♫エレキでジャズ演奏を目指す場合

ジャズはアドリブを多用するので、どのジャンルより多くのスケール練習が必要です。教則本でしっかり練習することをお勧めします。

 

 

♫エレキでロック演奏を目指す場合

ロックはジャズほどでなくても、ロック専用の教則本で基礎練習すると実践でカッコ良く演奏できます。また部分的にソロが回ってくるので、ハイポジションの音階練習は欠かせません。

 

 

♫フォークギターの場合

1)「弾き語り」の時イントロやエンディングでギターソロがある場合、クラシックギターと同じように一通りの音階練習をするのがお勧めです。

 

2)ソロ演奏を目指すなら、クラシックギターと同じ練習をするのが良いでしょう。

 

3)アンサンブルの場合は少人数のヂュオかトリオ(二人か三人)が殆どで、リード担当者は部分的にソロがあり、音階練習が必須です。主にハイポジションで演奏することが多く、5ポジション以上のハイポジを使うスケール練習をお勧めします。しかしハイポジションは初心者には難関で、先ずはローポジションに慣れてから、進むと覚えやすいでしょう。

 

 

♫クラシックギターでソロ曲を弾きたい方

 

 

ソロ曲は主に「音階」「アルペジオ」「重音」から成り立っているので必須です。音階練習の方法と注意点は次のようになります。

 

1)クラシックの世界では主に「長音階」(メジャースケール)「短音階」(マイナースケール)「半音階」(クロマティックスケール)の3種類を練習します。

 

2)「半音階」には3種類「自然短音階」「和声短音階」「旋律短音階」がありますが、一般的には「旋律短音階」を練習します。

 

3)「長音階」「短音階」「半音階」の三種類は殆どのクラシックギター教本に掲載され「長調(メジャー)」「単調(マイナー)」合わせて24パターンあります。

 

4)過去には「セゴビアの音階練習」が主に使われていましたが、最近は「カルレバーロの音階練習」がお勧めです。

 

5)初めて音階練習をする場合は先ずハ長調から、ゆっくり丁寧に右手は「i.m」(人差し指と中指)「m.a」(中指と薬指)など、必ず交互に使います。1本指で弾くのは厳禁で、右手親指(P)を使うこともありません。

 

6)全音階は24種類ありますが、プロを目指すので無ければ、「♯系統」は4個の「ホ長調(A major)」と「嬰ハ短調(C♯m)」まで。「♭系統」は1個の「ヘ長調(F)」と「ニ短調(Dm)」までの12パターンを練習すれば殆どの曲は事足ります。

 

7)これはボーカル抜きの場合で、歌手の伴奏をする場合は、歌手のキーに合わせますから、リード担当者はすべての音階を、バッキング担当はすべての調のコードを覚えル必要があります。

 

8)すべての音階練習を一度にするのは難しいので、一つの調(キー)を1週間続けて練習すれば3ヶ月ほどで12パターは仕上げられます。一通り練習が出来れば全音階を毎日弾くよう心がけると完璧なテクニックが身につきます。

 

9)練習方法を文章にすると複雑に思えますが、便利に巡回できるので慣れれば、左程難しくはありません。

 

10)巡回方法は先ず「ハ長調(C)」の(ド)から始め「ド」に戻ったら、3度下げて「ラ」「イ単調(Am)」へ進み、次に2度下げて「ソ」の「ト長調(G)」へ、3度下げ「ホ短調(Em)」と連続して行くと、24音階すべてを巡回することが出来ます。

 

11)すべての音階を巡回するなら《♯6個》「嬰ヘ長調(F♯)」→「嬰ニ短調(D♯m)」まで進めば、次に【♭系統】に進みます。

 

12)《♭5個》の「変ニ長調(D♭)」→「変ロ短調(B♭m)」へ、2度下げて♭4個「変イ調長(A♭)」へと進めてゆくと最終♭1個から再びハ長調に戻ることが出来ます。

 

13)整理をすると長調(メジャー)から単調(マイナー)へ移るときは短3度、短調から長調へは長2度下がっていくと環状線のように巡回出来るということです。

 

14)クロマチックスケール(半音階)の練習は、楽譜を見ないで練習ができて大変効果的です。右手はクラシックギターはim・ma・など、ピックの場合はアップダウン交代で。この練習は左右のタイミングとフレットのツボを覚え、指を広げるのにとても効果的です。

詳細はこちらに詳しく解説しています。参考にしてください。

 

 

 

 

♥ ギターの音階練習での注意点

 

1)左指はすべてのフレットに対して真っ直ぐに置く。(特にローポジションで斜めになりやすい)各指がフレットに対してまっすぐになるためには、親指が常に一定の場所にいなければなりません。親指がふらふらすると、表に出ている指(子供たち)が迷います。各指がフレットに直角に置かなければならない理由は、装飾音(スラー・ハンマリングなど)が正確に出せないからです。

 

2)右手(フィンガーピッキング)は同じ指を連続して使わない。(1本の指だけで弾かない)

 

3)左右の指は(ピックのアップ・ダウンも)いずれも無駄な動き(大振り)をせず最小限の動きを心がける。

 

4)力の配分(ON OFF)を指に覚えさせる。(配分が悪いと力が抜けず指トラブルの原因となる)

 

5)クロマティックスケール(半音階)で1本の玄上での上昇音階は4フレットまで指を離さず置いたままにする。但し力は順番に抜き指板のポジションから浮かさない(次の弦に人差し指が移る寸前まで小指の力は残す)。下降の場合1弦から2弦に移る時、1(人差し指)2(中指)3(薬指)4(小指)すべての指を一斉に2弦に置き4の小指から順番に外しながら力を移してゆく。半音階の下降に関しては、一つづつ指を押さえるのでなく、一斉にすべての指を指板に置き、小指から順番に力を抜いてゆく。

 

「旧ワンポイントレッスン」で更に詳しく解説しています。これも参考にして下さい。

 

 

17∮音階練習(スケール)Ⅰ

 

18∮スケールⅡ

 

19∮スケールⅢ

 

20∮半音階

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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