ギターワンポイントレッスン
♪上達への近道となりますように♪
 2.2.14   20∮半音階
◆半音階(chromatic scale=クロマティックスケール)は、≪4∮左右のタイミングを指に覚えさせよう!≫で既に取り上げましたが、タイミングを覚えさせるためだけでなく、テクニックの上達には大変有効な練習です。
 
∮4では、4フレットまでの説明にとどめましたが、そのまま12フレットまで、上がって行く方が効果的です。ハイポジションに移動するときに、左指がフレットに対してまっすぐになるよう心がけましょう。独学の方は注意しないと各指が、すべて斜めになってしまっていることが多いようです。
 
前回に話した全音階よりも練習がしやすく、悪い癖を直したいときも、この半音階練習が左右両方の指によい結果をもたらしてくれます。高音弦より低音弦(6弦)の方が難しく、初心者の方は1弦から初められることをお勧めします。
 
今日はバレンタインデー。チョコレートに気を取られないで、さあ練習!練習!チョコレートをいっぱいもらうよりも、渡すよりも、もっと甘い思いが練習のあとで、きっと向こうからやってくるでしょう。

 2.2.8   19∮スケールⅢ
◆一般的には、全音階的音階、長音階と、旋律短音階の24の音階を練習します。嬰ハ長調(C♯)と変ニ長調(D♭)など異名同音(enharmonic=エンハーモニック)は、どちらか一方のみを練習するので、♯系14型と♭系10型の計24型になります。
 
全音階を練習するときに便利で覚えやすい方法があります。先ずハ長調(Cメジャー)を上がって下がってきたら、からと半音と全音下がります。すると次のイ短調(Am)の出発の音、になります。イ短調の音階を上がって下がってくると、今度は、と全音下がります。するとト長調(Gメジャー)の出発の音になります。
 
こうして長調(メジャー)から単調(マイナー)へ移るときは短3度、短調から長調へは長2度下がっていくとまた最初のハ長調に戻ってきます。♯から♭に移るときは、♯6つの嬰ニ短調(D♯m)が終わったら、♭5つの変ニ長調(D♭)に入ります。最後に♭1つのヘ長調(F)〜ニ短調(Dm)まで巡回してくると、から全音下がって、ハ長調(C)に戻れます。

 2.2.1   18∮スケールⅡ
◆17でお話したように、音階練習は毎日した方がいいのですが、効率よくするために、注意点を考えましょう。
 
①音が途切れないように心がけます。そのためには、左右の指のタイミングを合わせなければなりません。
 
②左指はフレットに対して斜めにならないようにしっかり広げ、フレットのすぐ横(それが押さえるツボです)をおさえます。裏で支える親指の位置が重要です。
 
③左右の指は、出来るだけ無駄な動きの無いように、大振りにならないよう注意します。
 
④右手は、同じ指を連続して使わないよう、im,mi,ma.ia.imaなど、組み合わせをいろいろ変えて使います。ピックの時は、ダウンアップで滑らないよう、又大振りにならないよう弦に確実に当てましょう。
 
一口にスケールと言っても沢山の種類があります。クラシックでは長音階と短音階を主に練習しますが、ジャズやポピュラーの場合は、アドリブプレイに必要なスケールが他にもまだ沢山あります。ポピュラーを本格的にする方は、理論書などで勉強して下さい。

 2.1.25   17∮音階練習(スケール)Ⅰ
★ギター曲の殆どが、音階とアルペジオで出来ていると言っても過言ではないほど音階は楽曲での大切な要素です。アルペジオは(10〜12)で取り上げましたので、今回は音階を勉強しましょう。基礎練習は楽しくないので、どうしてもおろそかになりがちですが、美しい演奏を望むなら絶対不可欠な練習です。
 
楽器を持ったら、先ず音階とアルペジオを練習しましょう。どちらを先にするかは、好みもありますが、右手のホームを決めるには、アルペジオを先にするほうが良いと思います。先ずハ長調から、馴れないうちは開放弦を含むパターンで、ゆっくり丁寧に、音を聞きながら、何度も繰り返します。
 
教則本で練習される場合は、各調の練習曲が仕上がるまで、毎日その調のスケールを繰り返し練習します。悪い癖がついてしまって直したいときは、音階とアルペジオで修正するのが一番です。
 高きに登るには卑(ヒク)きよりす

 2.1.18   16∮楽譜を読むⅢ
★一般的に楽譜と言えば五線譜のことですが、ギターだけに使われるタブ譜というのがあります。これは、タブラチュア(tablature)と言う15世紀〜17世紀にかけてヨーロッパで盛んに使用された記譜法(音符を使用せず文字、数字、記号などで奏法を示すも)から応用して作られたもので、弾く弦とフレットが分かりやすく、初心者でも直ぐに利用が出来てとても便利です。
 
ただ、このタブ譜に頼ってしまうと、五線譜を読むのが面倒になり、覚えられなくなってしまいます。結果的に、大変不便です。考え方はそれぞれですが、一時的に楽譜を早く読みたければ、タブ譜で充分演奏出来ますが、長い目で見ると、シンドイ思いをしても、五線譜で勉強することをお勧めします。
 
ギターは和音の出せる数少ない楽器で、和音を読むのは音符の数が多い分だけ困難です。はじめは単音から練習するのも一つの方法ですが、この和音がギターの魅力の原点と考えると、これ又辛くとも努力すれば将来何年か先には、どんな楽譜を見せられても、楽しく弾けるようになること請け合いです!
 ローマは一日にしてならず!

 2.1.8   15∮楽譜を読むⅡ
◆楽器の練習は一歩一歩ですが、楽譜を覚えるのも同じで一言で言うなら、一つずつ覚えるしか仕方が無いと言うことです。例えば、まだ「ひらがな」しか読めない子供が、難しい哲学書など読めるわけがないのと同じで、覚えはじめの人が、「アルハンブラの想い出」が読めるはずがないし、弾けるはずもありません。「そんなこと分かってるよ!」と叱られそうですが・・。だから、面倒でも、カルカッシ、カルリ、アグアド、ソルなどの練習曲を段階的に一曲ずつ仕上げるより仕方がないのです。
 
最初は二小節をゆっくり、次の二小節をまたゆっくり、そして四小節を通して、しっかり、何度も楽譜を良く読んで練習します。そうすれば、後の四小節は、最初の四小節より遙かに容易に進めます。ここでは、楽譜をただ忠実に読む話で、感情表現はまた別問題と考えて下さい。読譜の話はおしゃべりな私!?としては、まだまだ話したりないので次回もう一度取り上げたいと思います。

 2.1.1   14∮楽譜を読むⅠ
◆読譜は特に難しいことではないのですが、覚えるのは大変だと誤解されているようです。世界共通のもので、覚えてしまえばこれほど便利なものはありません。外国語を覚えるよりはずっと楽です。
 
はじめは、よく分からなくても、一つ一つゆっくり覚えてゆけば、自然に覚えてしまいます。いつまで経っても覚えられないというときの、最大の原因は、はじめにカタカナのルビ(フリガナ)を付けてしまうことです。それをすると、楽譜をしっかり見ないで、フリガナを見てしまうので、楽譜を全く見てないのと同じことになるのです。ちょうど外国語を覚えるのにルビを振ると覚えられないのと同じです。
 
レッスンを受けている人は、先生から注意を受けるので、必然的に覚えられます。でも、独学の人はどうすれば良いのか、次回に考えましょう。

 1.12.25   13∮名曲「禁じられた遊び」
◆誰もが大好きな名曲、禁じられた遊びは実は映画のタイトルで、正しくは「愛のロマンス」といいます。とても美しい曲で、この映画と曲に感動してギターをはじめたという人が少なくありません。しかし、はじめから終わりまでアルペジオが続き、初心者にはかなり難曲で、出来るだけ専門家に教わることをお勧めします。
 
でも、近くに先生がいなくて、、どうしても弾きたいという方に言えることは、三連譜の最後の音をしっかり響かせるということです。プツプツ途切れないようにアルペジオの練習をしっかりします。また、メロディーが美しく流れるようにするためには、左手がポジション移動の時、音が途切れないよう、左右の指のタイミングをうまく合わせます。
 
ぶつ切れのアルペジオで仕上げてしまうと、もう美しい演奏に直すのは困難です。「遊びは禁止」で練習しましょう!

 1.12.15   12∮アルペジオⅢ
◆アルペジオはなんと言っても右手のフォームが大切です。右手はギターの表面板から、こぶし大ほど離し、手首を柔軟にして丸くかまえます。
 
次に大切なポイントは、親指です。⑥で説明したように、人差し指と親指はクロスした(Xの)形に保ち、当てたい場所を決め、その場所に確実に当たるよう訓練します。どの指も浅いタッチで、無駄な動きのないように、必ず弦に当ててから弾き出しましょう。
 
ピックで弾くアルペジオの場合も、右手ホームはクラシックと変わりません。ピックは遠くから当てないで、弦に置いてから撥弦するように心がけると、立ち上がりのいい音が得られます。

 1.12.8   11∮アルペジオⅡ
◆今回は左手を考えましょう。アルペジオはストロークと違って、指を一斉に動かす必要はありません。必要な指から順番に押さえれば充分間に合います。最後に出る音が大切で、次のコードに気を取られると、指を早く離してしまい、音がプツプツ途切れてしまいます。
 
例えば最後の音が解放ではなく、押さえる必要のある、G7のファや、Dmのファなどの場合、移動するギリギリまで指を離さないように心がけると、響きが残り滑らかで美しいアルペジオになります。左右のタイミングがうまく計れるようになるまで、しっかり訓練しましょう。

 1.11.26   10∮アルペジオⅠ
◆分散和音のことをアルペジオと言います。ギターを始めたばかりの頃は、独特の美しさを持つこのアルペジオを、早く綺麗に弾きたいと思うのに、とても難しくて思うように弾けません。今回は流れるようなアルペジオにするために、注意点をいくつか考えましょう。
 
先ずは左手のコード移動をスムーズに。左右のタイミングの一致が大切です。右手のパターン練習が沢山ありますが、簡単なコードで、一つのパターンを何度も何度も練習します。少し馴れたら、右手のパターンを一つずつ増やしましょう。それを毎日(5〜10パターン)練習して、少なくても一週間は同じパターンを続けます。
 
弾き語りの時はその歌に合うパターンで、コードは歌の中から四種類ぐらいを最初に決め、次第に増やしてゆきます。やはり何度も何度も忍耐強く、繰り返し練習をしなければ指は覚えてくれません。

 1.11.17   9∮爪が割れた!!
◆クラシックギターで、大事な演奏会の前に爪が折れたり割れたりして、ショックなことがよくあります。そんなときは、程度にもよりますが、いくつか方法があります。
 
①専門のネイルアーティストに補修してもらう。
 
②瞬間接着剤を使う。接着剤はギタリストがよく使う、裏技で,ひび程度や、折れた破片が残っていれば、ティッシュペーパーを小さく切り、傷ついた爪に乗せ、その上を瞬間接着剤で止め、上からコーティング用に透明なマニキュアを塗ります。瞬間接着剤はお湯に弱いので、マニキュアは二度ほど重ね塗りをする方が良いでしょう。
 
③思い切って短く切り、伸びるのを待つ。

 1.11.8   8∮爪(右手)
◆右手の爪は、爪切りを使わず、必ずヤスリで手入れをします。
 
ネイル美容のヤスリが良いのですが、爪用なら金属のものでもOK。但し爪切りの裏についているのは、爪を痛めるのでやめましょう。最後に、一番細かいサンドペーパー(1000番以上)で仕上げます。形は、指に添うように丸くするのが一般的です。長さは、好みですが、指頭を目の高さに持ってゆき、手のひらから見て0.5〜2㎜までの人が多いようです。
 
個人的な意見を言うならば、爪が長くなると、タッチが悪くなるように思います。長さや、形で悩んだときは、一度短くして、いろいろ試してみます。一週間もすれば延びますから、ピッタリくるまで探しましょう。

 1.11.1   7∮爪 (左手)
◆爪も初心者の方が悩む問題です。まづは、左手。深爪になるぐらい、しっかり切りましょう。三日もすると白い部分が出て押さえにくくなります。
 
とは言っても、少数派ですが、時々モデルさんのような綺麗な爪で、しかも指頭ぎりぎりか、あるいはそれ以上まで爪があるために、深爪が出来ないという方があります。そのような方は、痛くない程度にぎりぎりに切るよりほか、仕方ありません。
 
深爪をすると爪の形が悪くなるとよく言われますが、いい音を出したければ、マニキュアが似合うような爪は諦めましょう。短めに切っていると、やがて深爪が出来るようになり、押弦が少しは楽になります。
 
手入れは普通に爪切りで切り、出来れば軽くヤスリをかけると良いでしょう。右手はとても重要で、特にクラシックギターは細かい注意が必要です。爪切りでパチパチ切るなんて!とんでもありません!次回はそのお話をしましょう。

 1.10.24   6∮一番悩む右手親指
◆先週は、左手親指の話をしましたが、右手親指も、スムーズに動くための大切なポイントになります。
 
特にクラシックギターの場合、右手は丸く垂れ下がった形(セゴビアが勧める)にし、親指を突き出し、親指と人差し指がいつも「X」の形になるように、指に言って聞かせます。
 
指は以外と頑固者で、何度も何度も言って聞かせないと、すぐ小指側に傾き、親指は人差し指の中に隠れてしまいます。まるで聞き分けの悪い子供と同じです。この「X」の形を保持すると、親指は迷わず弦に当たり、他の指も思い通りに動きます。
 
アコギの時もこの形でピックを持つと力が抜け、ストロークやアルペジオがとても弾きやすくなるでしょう。

 1.10.18   5∮グリップ(左手握り)の問題
◆先週半音階の話をしましたが、ここで大切なことは、裏で支えている親指の問題です。
 
各指がフレットに対してまっすぐになるためには、親指が常に一定の場所にいなければなりません。親指がふらふらすると、表に出ている指(子供たち)が迷います。
 
私は基本的にクラシックグリップ(親指がネックからはみ出さない)を勧めていますが、アコギの場合は、ロック式グリップ(親指が6弦を押さえられるようにはみ出す)でもかまいません。ただ、半音階の場合は、クラシックグリップにしないと、指が垂直になりにくいでしょう。言うまでもなく、クラシックギターの場合は親指がネックからはみ出さないようにします。
 
例えばAmからDmに移動するとき、親指の位置と方向が決まらないと、なかなか思うようには動いてくれません。FやBmなどのバレーコード以外は、親指の位置を変えず、曲げないで、しっかり力を入れて子供たちを守ってあげましょう。親の力は偉大です!

 1.10.11   4∮左右のタイミングを指に覚えさせよう
◆クロマチックスケール(半音階)の練習が最も有効です。
 
まずは第1弦、開放のミから、ファ・ファ♯・ソ・ソ♯と、1の指から4の指まで(人差し指〜小指)1フレットから順番に指を離さず、しっかり広げて押さえます。ソ♯まで上がったら、一つずつ指を離して降りてきます。馴れたら全弦を。
 
右手はクラシックの時はim・ma・など、ピックの場合はアップダウン交代で。この練習は左右のタイミングとフレットのツボを覚え、指を広げるのにとても効果的です。シンドイ練習ですが、頑張りましょう!
♪明日があるさ♪

 1.10.2   3∮手を見ないで練習しましょう!
◆はじめてギータを持つと、何処に弦とフレットがあるのか分からなくて、どうしても指を見てしまいます。でも、指を見るということは、独立出来る指(子供達)を、目(親)が過保護にしているのと同じことなのです。
 
指は訓練すれば自立できるのに、目が助けることによって、一人では動けなくなってしまいます。しっかり楽譜を見て、脳のコンピューターから、指に適切な指令を素早く出してあげましょう。これは、PCでのブラインドタッチをマスターするのと同じです。
 
クラシックの演奏会で演奏家は左手を見て演奏しています。それは高度な曲を独奏する場合、移動が頻繁に行われるのと、暗譜が完全に出来ているからで、初心者の方が指を見て練習するのとは別の問題です。
 

 1.9.27   2∮ストローク&secoについて
◆アコギやエレキで、次に悩むのは、ストロークの問題です。リズムについては、奥が深いので改めます。今日はどうすればストロークが綺麗に聞こえるかを考えましょう。
 
①ピックは短く持ちます。自分の指と一体感を持つためです。弦に対して、まっすぐ当たるように心がけます。ピックが垂直に当たらないと、透明な、切れの良い音は得られません。初めは力が入りすぎるので、不快な音が出ますが、だからといって遠慮して弾くと、永遠によい音にはなりません。勿論左手のコードは、しっかり押さえている事が前提です。
 
大切なことは、いかに力を抜いて、無駄をなくすかと言うことです。力が上手に抜けると、弾く瞬間にだけ力が入り、6本の弦が一つの音になって聞こえます。バラバラ聞こえるのは力みすぎのせいで、初めは仕方がありません。ピックが弦の張力に負けないよう、しっかり当てて、練習を重ねると、力の加減がわかり、いずれ、一つの音に聞こえるようになります。
 
②もう一つの注意は、無駄な動きをしないように、6弦ぎりぎりと言うより6弦に当てて弾きおろすように心がけます。大振りは無駄が多く、16ビートが上手くテンポに入らなくなります。クラシックのときの、i m のタッチも同じです。
 
③クラシックギターを使ってストロークをするときは、フラメンコ奏法のseco=セコがお勧めです。これはピックを持ったときのように腕をふらないで,i mどちらでも好きな指で、指関節を上手に使って爪の面が弦に当たるように、はじきます。

 1.9.20   1∮コードの移動で指がスムーズに動かない
◆例えばCコードからG7に移動するとき、人差し指が真っ先に動いていませんか?指は、小指側にいくほど動きが鈍いので、人差し指が先に移動すると、他の指が取り残され、全体に遅れてしまいます。薬指が先に6弦にいくよう意識をして、練習を重ねると、いずれ、すべての指が同時に動くようになります。


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