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ギターワンポイントレッスン

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21 アルペジオの練習 どうすれば美しく表現できるだろう
2021.04.15

分散和音のことをアルペジオと言います。ギターのアルペジオは他の楽器では類を見ない美しさがあります。ギターを始めたばかりの頃は、独特のこの美しいアルペジオを、早くうまく弾きたいと思うのに、思いどおりに指は動いてくれません。今回は流れるような美しいアルペジオを習得する方法を考えましょう。

 

 

 

 

1)先ずは左手のコード移動がスムーズになるよう努力します。

 

 

2)次に左右のタイミングを一致させます。右手はクラシックギターは勿論ですが、アコースティックギターでも、フィンガーピッキング(小指以外のすべてを使う)で練習します。

 

 

3)右手のパターンは沢山ありますが、あれこれ欲張らず簡単なコードで一つのパターンを、何度も何度もくりかえします。昔はスリーフィンガーと言われる指使い、親指、人差し指、中指(p・i・m)の3本の指のみで、薬指(a)を使わない奏法が流行った時がありましたが、現代はクラシック奏法の薬指まで使うアルペジオ奏法が主流です。

 

 

 

4)少し馴れたら右手のパターンを一つずつ増やしましょう。一週間は同じパターンを続けなければ指は覚えてくれません。和音を分散して弾くのでパターンは無数にあります。

 

 

5)流れるようなアルペジオにならない原因の一つは、最初の音から二つ目の音につなぐ『(p)の指から(i)の指に移る』タイミングが必要以上に長くなり、最後の音が短くなってしまうことにあります。例えば8ビートのアルペジオなら(タ~ン タ~タ~タッ)でなく(タ タ~タ~タア~)と感じるとながれるようになります。

 

 

6)5)と共通しますが、もう一つの原因は、パターン最終音のタイミングが測れずに、切れてしまうことにあります。次のコードに慌てて移ってしまうからです。

 

 

7)弾き語りの時はその歌に合うコード4種類ほどをしっかり練習し、伴奏パターンを変えるときは、前のパターに慣れてから次のパターンに移りましょう。

 

 

8)ストローク演奏と違い、コード(左指)を一斉に移す必要はありません。次のコードに気を取られると、指を早く離し音がプツプツ途切れてしまいます。開放弦をうまく使うなど最後の音を延ばす努力が必要です。

 

 

9)例えば最後の音が解放ではなく、押さえる必要のある、G7のファや、Dmの1弦などの場合、バッキングのコード移動のように一斉に左手コードを離す必要はなく、ギリギリまで指を置いておくと響きが残り、滑らかで美しいアルペジオになります。左右のタイミングをうまく計る必要があります。

 

 

10)アルペジオは右手のフォームが大切です。右手はギターの表面板から、こぶし大ほど離し、手首を柔軟にして丸く構えなければ、円やかな音にはなりません。

 

 

11)右手の中でも特に大切なのは親指です。人差し指と親指はクロスした(Xの)形に保ち、当てたい弦に確実に当て、どの指も浅いタッチで、大振で無駄な動きのないよう心がけます。

 

 

12)ピックで弾くアルペジオの場合も、右手ホームはクラシックと変わりません。ピックは遠くから当てないで、弦に置いてから撥弦するように心がけると、立ち上がりの良い音が得られます。

 

 

 

 

 

 

 

 

「旧ワンポイントレッスン」でも説明しています。参考にしてください。

 

10∮アルペジオⅠ

 

11∮アルペジオⅡ

 

12∮アルペジオⅢ

 

 

 

 

 

 

 


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