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一拍(いっぱく)を手で打ってと言われたら、左右で打つ?上下で打つ?
2020.10.17
カテゴリー:音楽雑記

「1拍を手で打って下さい」と言われた時、日本人は拍手のように左右で打つ。ところが欧米人は上下で打つそうだ。

 

洋楽の「拍」を考える時、左右のリズムとして感じるとシンコペーション(裏打ち)が分かり辛い。メトロノームも左右に動くので、これも裏打ちが分かりにくい。

 

日本人として誇りに思っていることの一つに、神社に参拝することがある。基本の「二礼二拍手一礼」は、両手を左右に合わせて打つ。「拍」の文字は音楽で使う「拍」と同じ文字を使う、そのせいか日本では一拍を上下に打つ人は殆どいない。

 

「柏手(かしわで)」の部首は「木偏」を使い「拍手(はくしゅ)」は「手偏」を使う。しかし神道では「手偏」でも(かしわで」と読むらしい。(はくしゅ)は賞賛・賛成などの気持ちを表す時の動作を意味し、(かしわで)となると神への礼拝として行われる行為となる。

 

手打ちで拍子(ひょうし)を取るのは日本人には難しいことかも知れない。洋楽の美しい流れを作るには、「かしわで」の一時停止状態の手打ちではなく「∞(無限大)」のリズム感覚が必要だと思う。無限大でクロスするところがリズムの始まり或いは終わりと感じると、「かしわで」の制止するリズム感覚から脱却できるのではないだろうか。

 

日本には「三三七拍子」と言う独特のリズムがあるが、これは西洋音楽の定義とは全く関係なく、気合いを入れる時のもので、三・三・七の間の休みは完全に停止している。

 

西洋音楽の休符(休み)は音を出さないだけで、リズムは止まっていない。上下に跳ねるリズム感覚(トランポリンのような)を持てば、裏のリズムも掴め、流れるような演奏になると思う。

 

 

 

 

 

 

 

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