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ギター合奏曲の編曲 キー設定は難しく影響が大きい
2020.07.26
カテゴリー:編曲

以前からギター合奏用に編曲したいと思っていた曲に「野ばら」がある。世界中で愛されていて、ゲーテの詩に多くの作曲家が曲を付けているが、ドイツのある文献によると154曲存在すると言われている。

 

その中でも最も有名な2曲「ウエルナー」を仕上げ、続いて「シューベルト」をト長調で編曲し弾いてみた。前奏で使われる装飾音の音程が離れていて、ピアノなら全く問題はないが、ギターで表現するには指が届きにくく音が出しにくいと分かった。

 

音程を下げヘ長調にすると「F」コード、伴奏パートが弾きにくい。ホ長調ならどうか?ハ長調では低くなり過ぎ、オクターブ上げると弾けなくなるなど、散々悩んだあげく、曲のイメージが変わるがニ長調なら弾きやすいかも?と変更してみた。

 

Singer Song Writerで、移調は一挙にできるが、4度も音程を下げると、コードの組み合わせが狂い、殆どやり直し状態になった。8小節ばかり作り直し、音を聞いてみたらイメージが全く狂ってしまった。

 

シューベルトをオンラインで検索したら自筆の楽譜が表示されていて、原曲はト長調で書かれていた。初めにト長調で編曲したら心地よい響きだったのには意味があった。

 

キーをあれこれ変えてみて、随分無駄な時間を費やしたが、原曲の調を意識せず作成したト長調が最も美しかった。試行錯誤で遠回りをしたが、結局最初に戻る原点回帰となった。テンポをゆっくりして、しっかり練習すればどうにかなると思うことにしよう!

 

話は少し変わるが、ギタリストの福田進一氏が編曲した「川の流れのように」を発表会で大人の生徒が弾いたことがある。それを聞いたピアノ科保護者の一人から「この曲ギターで聞くのも素敵ですね~」と言われた。ギターのアレンジはこうあるべきと思う。編曲は長年続けてきたが、感動して貰えるようなアレンジ作品は、キー設定の問題だけでなく本当に難しい。

 

 

 

 

「野ばら」は近藤朔風訳が用いられるが、「紅(くれない)におう」となっていて、深紅を想像してしまう。手元にある花の本やネットで調べると、赤は殆ど見当たらず白色が多い。18世紀のドイツには深紅の野ばらが一般的だったのだろうか?やはり赤い野ばらの方がこの詩には似合う。

 

 

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