大阪府泉大津市と堺市にある音楽教室です。ギター・ピアノ・その他レッスンを行っています。

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本当の思いやりって何だろう?
2006.12.14
カテゴリー:音楽&教育

 新しく体験で尋ねてくれる車椅子の青年と今日約束をした。彼はどうやら自宅に近いらしいが、電話ではエレベーターがないので無理だろうと、泉大津の教室なら一階だからと最初の約束をした。

 ところが直ぐに電話が入り「何とか自分の力で階段は上がれるから、車椅子だけ持って上がってもらえるか?」で、「女の私でも持てますか?」「充分大丈夫です」と言うので今日8時自宅での約束が出来た。

 自分でなんとか階段が上がれると言うのを聞いて、二本足でたってボチボチでも手すりを持でば上がれるのだと思ってしまった。「車椅子は1階に置いておくのはダメ?」「何十万円もするものなので・・・」じゃあもしものことがあってはと私が持って上がるのを覚悟した。

 8時過ぎに電話が入り「今日は雨なのでタクシーで行きます」そして8時を過ぎて彼は来た。

 「車椅子から降りて立てる?どうして登るの?」「説明しても判らないと思います!」「?」這って登るのかな?と思ったので「階段はドロだらけだから服がドロドロになりますよ!大丈夫?」そんな会話をしていたら、最後に「服が汚れて、部屋が汚くなるから嫌なんですね?!」と会話が違う方向に行ってしまった。

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 そんな考えは頭の中に全くなかったが、ドロドロの服でそのまま部屋に上がればそりゃあそうだわ!とそう言われて気がついた。「そんなつもりで言ったんじゃないけど、そりゃあドロドロのズボンは脱いでもらわないと困るわね~」

 そんな会話になってしまった。私は彼がドロドロになりながら這って登るそんな姿を黙ってみることが出来ないと思った。だから大丈夫?と何度も訊ねた。家の中の階段ならともかく、コンクリートのしかも雨に打たれた泥だらけの階段を這ってでも上れると彼は思ったのだろうか?ちょっと無理なのでは?という予測は無かったのだろうか?

 ひょっとすると彼はまだ車椅子になって日が浅く、そんな予測があまり立てられないのかも知れない。「どうやって登るの?」と聞いたとき「車椅子に乗ってない人には説明しても判りません!」と言われた。そして「車椅子に理解のない人には汚されるのが嫌だからそう言ってるように感じます!もう良いです!」

 このまま帰ってもらうわけには行かないので「車で送ろうか?」と言ったが、「いいえ!自分で帰れます!」車が拾える道路まで出たが、振り切るように車椅子を押してそのまま帰っていった。

 それまでに電話ではいろんな会話はあった。「出張レッスンはしてもらえないのか?」私は「割高になりますからねぇ~」「私のレッスン料は安いと思いますよ」すると彼は「他はもっと高いです!」などなど。

 「汚されるのが嫌なんでしょう!」と言われたとき私は「そんなこと全く思ってませんよ!どうしてそんな僻んだこと言うんですか!」と言ってしまった。

 ギターを弾きたいと思っている車椅子の青年が楽しんで上達してくれるなら、重い車椅子を持って上がるぐらいは頑張らなきゃ!とか、もしかしたら私の車に入れておけば階段を上がるより楽かな?とか何か良い方法はないものかと、いろいろ思いあぐねていたので、彼のそのエグイ言葉を聞いた私は思わず「こんなに心配したのは何だったのだろう?何のための心配だったのか!」とつい独り言を言ってしまった。

 久しぶりにちょっとプッツンした一瞬だった。障害を持つ人が「同情されたくない」と言うのを昔は良く聞いた。同情はしていないが、私が出来ることをしてあげようとは思っていた。してあげようというのが思い上がりで、本当はさせてもらえて良かったと思うべきなのか?それこそ同情なのじゃ?と思うんだけどな~。

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