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工学実験探査機 「はやぶさ」 の一生
2010.06.14
カテゴリー:ニュース

2003年に打ち上げた工学実験探査機「はやぶさ」が60億㎞、7年の旅を終え、本体(親)は使命を果たし、分離したカプセル(子供)に情報をもたらし、2010年6月13日地球に帰還した。

まさに満身創痍とはこのことだろうか?何度も遭遇した危機を乗り越え、奇跡的に帰還できたのは、研究スタッフの諦めない粘りと卓越した技術によるもので、関わってはいないが、日本人の一人として誇らしく、心からの賞賛を送りたい。

宇宙や科学に無知な私は詳細を知らなかったが、今日のニュースで知った。これまでに大きな危機が三度あったそうで、第1は小惑星イトカワ着陸に成功し、大歓声にわくさなか、離陸直後に起きた。姿勢制御用エンジンの燃料漏れが原因で、正常に姿勢が保てなくなり通信が不能、挙げ句の果てに「はやぶさ」は行方不明となる。

7週間彷徨ったが、奇跡的に微弱な交信が再開。しかし再度の燃料漏れにより、今度は科学エンジン12基のすべてが故障。帰還軌道から外れ、戻れないまま3年もの歳月が流れ遅れが生じる。

2009年11月、4基中3基目のイオンエンジンが故障。3度の危機に帰還は絶望視されたが、故障箇所の違う2基をつなぎ合わせ、1基にするというアイディアで危機は脱却できたようだ。

イオンエンジンは航行に不可欠で、過去にもトラブルはあったが、「はやぶさ」に使ったイオンエンジンは日本が独自に開発した技術(NEC)によるもので、7年間で延べ4万時間も稼働したそうだ。

このようにして帰還した「はやぶさ」のニュースに、多くの人が感動を覚えたと思うが、科学に疎い私にとっての一番の感動は、ニュースで見たあの燃え尽きる瞬間の炎、満身創痍で役目を果たし、あたかも満足感に満ちて消えていくようなあの炎だ。人もこのように燃え尽きることが出来たら、どんなに素晴らしいだろう!はかなくもたくましく、そして美しく生きられたら・・・と思う。

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